あらすじ
ノスフェラトゥと呼ばれる悪魔と契約した人間を狩る者がいる。
理由は様々、家族を奪われた復讐や、あるいは自身が何らかの形でノスフェラトゥになってしまった場合。
蒸気と歯車の街、アンフィリーブで起こった連続殺人事件を皮切りにシスターアリゼは狩人として戦う。
雑に、本当に雑に銃を乱射しての戦闘。
敵は蜂の巣になるという所以から、そして小柄な体躯に毒を潜めているからという理由でホーネットという異名を持つ。
その毒は相棒であり、過去の事件で共にノスフェラトゥに堕ちた連続殺人鬼。
ひょうきんな殺人鬼は今日も棺桶で眠り、その上に腰かけたシスターアリゼは酒と煙草を嗜む。
ノスフェラトゥ特有の変質した部位を好んで食す殺人鬼、ノスフェラトゥの汚れた魂を糧に動くシスター。
その在り方は正反対であり、だからこそ似通っていた。
加害者と被害者、狩人とノスフェラトゥ、男と女、大人と子供。
だからこそ二人は共犯者になりえた。
過去に殺されたアリゼ、殺した殺人鬼。
ノスフェラトゥになったアリゼ、なり切れなかった殺人鬼。
人間に戻る事を目的に、自分たちをノスフェラトゥにした悪魔を追い求めて二人は共犯者になった。
人だけは殺さない、ノスフェラトゥだけを殺す、二対一体の狩人として。