あらすじ
「代わりはいくらでもいる」――その言葉、そっくりお返しする。
ブラック工房で誰よりも働き、仲間を庇って倒れた職人レオン。死の淵で思い出したのは、前世で過労死した社畜の記憶だった。
「……もう、搾取されるのは終わりだ」
目を覚ましたレオンは思い上がった領主に辞表を叩きつけ、彼を慕う職人アリアたちと辺境へ移住。週休二日、定時退社、適正な報酬――「当たり前」を大切にするホワイトな村の開拓を始める。
きちんと休んだ職人たちが生み出すのは、規格外の生産力と最高傑作の数々。噂は広まり、辺境の村には行き場を失った職人たちが次々と押し寄せてくる。
一方その頃、生産の9割をレオンたちに頼っていた元領地は、音を立てて崩壊を始めていた。破産寸前の元領主は、勘違いしたまま辺境まで連れ戻しに来るが――もう遅い。
これは、労働を搾取する者たちに「まっとうな働き方」で引導を渡す、辺境開拓スローライフ。