あらすじ
幸せを運んでくれるという、青い鳥「ファントム」。
複雑な生い立ちを持つ矢倉セオは、幼いころからその存在を信じていた。
でも――おれは知ってるんだ。世の中はそんなにうまくできていない。何かを差し出さなければ、それはやって来てなんかくれないってことを。
自分の不運を、青い鳥との「等価交換」だと思い込むことで、孤独な逆境を生き抜いてきたセオ。そのとき目の前に現れた、幼馴染の彼女。
――おれが見つけた、かけがえのない救い。
あの人は、最高の幸せに違いない。
小さな幸せのために、自分自身を差し出し続けるセオ。
青い鳥がもたらすとされる最高の幸せを、手にすることは出来るのか――
三つの物語から構成される群像劇のヒューマン・ドラマ
「Dim7*(ディミニッシュト・セブン)」
【(短編)第一部 セオ篇】です。
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――Dim7(ディミニッシュト・セブン)。
どう頑張っても縮まらない、等しい距離のまま不協和音を奏でる三つの音。
解決(すくい)を求めて彷徨う彼らが、重なり合うひとつの物語。