あらすじ
世界には、拡がり続ける瘴気の傷「ただれ」があり、そこから滲み出す「鬼毒」に身を蝕まれた者は、人ならざる鬼へと転じる。陽の民、樹守(じゅじゅ)、冴人(さえびと)、化生(けしょう)――四つの民が互いに疑心を抱きながら共存するこの世界で、樹守に頼まれ消えた聖職者を捜し、戦を終わらせる糸口を探していた半分だけ冴人の血を引くカイは、義兄弟のテンと共に、鬼毒の蔓延る北の辺境で、置き去りにされた冴人の童と、心臓を抉られた仲間の骸を見つける。
人間の隊に背き、糸繰りの子を庇って逃げてきた戦士ジウを加え、旅を続ける中、奴隷として売られる樹守の姉弟レイとシオンに出会う。決闘の末に二人を解放したことで、六人は血の繋がりを持たぬ「はぐれ者の連り」を結ぶ。種族の壁を越え、過酷な運命に挑む者たちの壮大なファンタジー巨編!