あらすじ
魔獣と呼ばれる怪物が人々を襲う現代日本。
魔獣と戦えるのは、特殊な力を持つ少女───魔法少女だけだった。
幼い頃、九条玲奈は燃え盛る街の中で、一人の魔法少女に命を救われた。
その日から魔法少女に憧れを抱いた玲奈は、やがて自らも魔法少女となる。
そして、かつて自分を救ってくれた憧れの少女とバディを組み、魔獣と戦う日々を送ることになる。
幾つもの戦いを経て。
九条玲奈は、誰もが認める最強の魔法少女へと成長していった。
そんなある日。
一人の少女が、新たな魔法少女として戦いの世界へ足を踏み入れる。
彼女は魔法少女として、あまりにも弱かった。
攻撃魔法も持たず、特別な才能もない。
ただ一つ。
幾度も死に、だが、その死より再臨する。
それだけの力を持った少女だった。
そんな彼女のバディとなったのは、最強の魔法少女となった九条玲奈。
何度死んでも蘇る少女と。
誰よりも強く、誰よりも多くのものを背負う少女。
魔法少女には───犠牲がつきものだった。
魔法少女とは、多感な時期に多くのものを失ってきた者たちである。
だからこそ。
決して死なない。
それでも何度も傷つき、苦しみ、死んでいく少女の姿は全ての魔法少女にとって毒であった。
これは、静かに狂い始める魔法少女たちの、生と死の物語。