あらすじ
かつて「ヴァイオリン界の小さなプリンセス」と謳われた宮沢姫架は、最愛の姉を失った事故を機に、舞台上で演奏ができない重度のPTSDを抱えてしまった。
高校では「目立たず中庸に」をモットーに生きる姫架だが、実は顔を隠して圧倒的な演奏を配信するネットのカリスマ『弦楽姫』という裏の顔を持っていた。
そんな彼女が足を踏み入れた北津田沼高校オーケストラ部に、嵐を呼ぶ一人の少年が現れる。音楽界の伝説の血を引く孤高の天才・永峰奏。
「周りに合わせるなど凡人のやることだ」と周囲を拒絶し、絶対的な実力で部を蹂躙する奏。 しかし、彼との強引なデュエットが、姫架の心の奥底に凍りついていた音楽への情熱を激しく揺さぶり始める。
初恋の幼馴染との再会、個性豊かで温かい部員たちとの絆、そして部を陥れようと暗躍する元部員の陰謀。
決して交わるはずのなかった二人の天才の音が重なった時、バラバラだった不協和音は奇跡のアンサンブルへと変わり、オーケストラ部は全国の頂点へと駆け上がっていく──。
傷ついた少女が再び自分の音を取り戻す、熱くて切ない青春音楽ストーリー。