あらすじ
あらすじ
『読む者は、潜る者となる』
大蛇山祭りの太鼓が響く夏の日。
高校生・境灯真(さかいとうま)は、実家の蔵で「炭鉱日記」と題された古い手記を見つける。
それは、大正七年に十三歳だったひいじいちゃんが書き残した、三池炭鉱での日々の記録だった。
しかし、その内容は歴史書に残る三池炭鉱とはまったく違っていた。
闇の中を駆ける巨大な炭鼠(たんネズミ)。
灯(ともしび)だけを頼りに生きる坑夫たち。
「灯の力」「坑内の掟」、そして地底に潜む得体の知れない存在――。
手記の最後のページには、たった一行だけ記されていた。
『読む者は、潜る者となる』
その瞬間、灯真は百年前の地下世界――生きた迷宮へと引きずり込まれる。
やがて灯真は、神社の巫女・神崎美琴(かみざきみこと)とともに、三池の地下深くに隠された巨大な秘密へ挑むことになる。
大蛇山祭りの囃子が響くとき、地上と地底、過去と現在が交わる。
これは、歴史から消えた炭鉱の真実と、地下に眠る「黒坑(くろこう)」を巡る、伝奇ダークファンタジー。
※本作品は、実在する地名・炭鉱・祭り・伝承・昔話・史実・剣術流派などから着想を得て創作したファンタジー作品です。実在の人物・団体・出来事とは異なる表現や創作を含みます。