あらすじ
「勇者ロイド・ブラッドレイ。あなたには勇者として魔王討伐の旅に出ることを命じます――二周目の、ね?」
約二十年前に魔王の討伐に成功した今年四十二歳・本厄の大痔主のおっさん、元勇者ロイド・ブラッドレイは、今は辺境の地で農業に勤しみながら娘のリコと静かに暮らしていた。
そんなある日、かつて魔王討伐の旅の最中に立ち寄った村で魔法を教えた少女、システィーナがすっかりと成長した姿でロイドの元にやってきて、魔王が復活したこと、そして勇者を引退したはずの自分がまだ勇者としての加護を持っており、二周目の魔王討伐の旅に出る義務があることを告げられる。
四十路という年齢と、一時間と椅子に座っていられない大痔主であることを理由に激しく尻込みするロイドだったが、前回の旅の最中に魔法を教えたり、命を助けてやったりしたかつてのちびっ子たちは今や立派な大人の女性に成長して新たなる勇者パーティの一員になっており、しかも草臥れおっさんであるロイドを「伝説の勇者様」として神の如く崇拝している始末。
いやいやだからダメだって、今の時代は色々コンプライアンスとか厳しいんだから。不同意のまま若い娘がおじさんに抱き着いたりしたらいけません――オイオイ勘弁してくれ、こんな美人で若い娘に挟まれておじさん困っちゃうな……。
自分の娘ぐらいの年齢の若く美しい娘たちに囲まれ、崇拝され、デレデレと鼻の下を伸ばしていたロイドだったが、そこに魔王軍の強敵が襲来してきて――。