あらすじ

1801年4月。 如月太夫は、近江の豪商に身請けされる数日前、清二郎を自身の座敷へ呼び寄せた。 島原を去る前に、蓮見屋の茶を味わいたいと言う如月へ、清二郎は心を込めて一服を点てる。 茶の香りに包まれる座敷で、島原での思い出を語る二人。 そんな中、如月の口から、一人の遊女の名が出てきた。 清二郎が初めて点てた茶を口にし、忖度なく評価し、茶の声を教えた人。その名は、花風。 彼女への弔いの茶を点て始めた時、清二郎の記憶は五年の歳月を静かに遡る 清二郎にとって、花風とはなんなのか───。 これは、華やかな世界の裏側で、日々の営みを懸命に紡いできた人々の、胸の奥に秘められた物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/07/23
  • 現在の作品〈外伝〉時を編む手 ひと葉の滴 〜うたかたの風〜