あらすじ

月曜日の午後四時十七分、六年二組の窓に百匹の青い魚が現れた。 最後の一匹に浮かんだのは、ありえない予告。 《水曜日 午後四時十七分 六年二組は川になります》 去年、未確認の浸水地図を広めてしまい、《オオカミ地図》と呼ばれるようになった真鍋千景は、もう二度と間違えたくない。魚を作ったのは誰か。なぜ時刻まで分かるのか。千景は、疎遠になった小春、動画好きの理玖、数字に強い冬馬、校内の道を知り尽くす周と、写真、排水図、昔の地図を重ねて真相を追う。 やがて見えてきたのは、地図から消された川と、誰かが仕組んだ「予告」。だが、謎を解いたその瞬間も、学校の地下を通る雨水管の水位は上がり続けていた。うその警告を信じた町へ、本物の危険をどう届けるのか。壊れた友情も、消された名前も、簡単には元に戻らない。それでも五人は、迷う人を安全な場所へ導くため、未完成の地図を広げる。真実と責任、もう一度人を信じる勇気を描く、息もつかせぬ青春ミステリー。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2026/07/23
  • 現在の作品きみが消した川を、わたしが地図へ返します