あらすじ
ダンジョン災禍によって世界が変わって数年。
外出自粛、学校でのダンジョン対策授業、探索者という新しい職業――人々は魔物と共存する時代を生きていた。
そんな中、一般事務として働いていた長谷川悠人は会社を解雇され、人生をやり直すために田舎へ移住する。
築五十年、家賃一万五千円の古民家。
広い庭で家庭菜園を始め、のんびり暮らしていこう。
……そう思っていた矢先。
地震とともに、庭に巨大なダンジョンが出現した。
しかも現れた魔物を農業用トラクターで轢いて倒した結果、手に入れたのは前代未聞のユニークスキル【農地管理】。
試しにダンジョンへ入ってみると、そのスキルはダンジョンそのものを「管理対象」として登録してしまう。
取得したマップ機能で判明した階層数は――9999階層。
それは世界中の誰も発見したことがない、日本初どころか世界初となるS級ダンジョンだった。
だが本人は「引っ越したい」「国に管理してもらえないかな」と頭を抱える普通の一般人。
一方で世界中の探索者、政府、企業、研究者たちは、この未知のダンジョンを巡って動き始める。
これは、田舎暮らしをしたかっただけの元会社員が、世界最大のダンジョンの主になってしまう物語。