あらすじ
1650年、錬金術師たちによる禁忌の儀式。12人の男は、ウロボロスの円盤と12の宝石に「完璧な願いを叶える」力を宿した。しかしその願いは必ず歪み、所有者を怪物へと変える。
17世紀のカリブ海から、現代のベルリンまで——時代と国を越えて、12の宝石は新たな主人を見つける。
海に永遠を求めた船長は不死の漂流者となり、真実を願った男は言葉が人を殺す怪物へ。変わらぬ愛を求めた女は死体を愛し、希望を求めた少女は世界そのものを「理想」で塗り替える。
誰もが「これで幸せになれる」と信じた瞬間、宝石は静かに微笑む。
自らの尾を喰らう蛇のごとく、すべての歪曲は再び始まりの環へと還る。
完璧な願いは、決して人を救わない。