あらすじ

放課後の道端で、宮下は半透明の「落とし物」を拾ってしまった。 それは物ではなく、誰かが落とした声や、言いそこねた一言や、思い出せなくなった時間だった。 拾えるが、返せない。持ち主が、落としたことを忘れているから。 落とし物を集めて回る、やたら饒舌な男・筒井。 二人は「返す場所」を探して歩きはじめる。けれど歩くほどに、宮下は気づいてしまう。 自分の手のひらから離れないその塊は──たぶん、自分が落としたものなのだと。 何を落としたのかは、最後まで思い出せない。 答えは全部は渡さない。分からないまま、続きが気になる。そういう物語です。

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カクヨム
カクヨム2026/07/23
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