あらすじ
上がったレベルが、消える。
LV4の次に手が届くたび、根こそぎLV1へ。十年。端末の故障でも、勘違いでもなかった。周囲は口を揃えた——諦めろ、向いてない、おまえは一般人なんだ。
同じ町の幼馴染は、再生数で頂点に立った。この世界のレベルは、観られた数でできている。彼女は世界一観られる女になり、游は今日もLV1のままだ。
そんな男が初日に拾ったのは、二つ。B1の隠し部屋で数百年埃をかぶっていた、口の悪い妖刀。そして超弱小エージェント会社の、誘惑より先に飯を作る悪魔。
『ありゃ天井じゃねェ。誰かが上から蓋してやがる。細工の匂いだ』
「あれはね、努力が足りない数字じゃない。仕組みのほうがおかしい数字よ」
経験値は、支払われてから回収されている。——では、どこへ?
十年ぶんの答え合わせが、始まる。
※本作は短編版です。反響をみて、8月より連載を開始します。
※本作は人間とAI(Claude)の共同制作です。AIがGMを務めるTRPGの世界で、作者はキャラクターの一人として物語を生きています。