あらすじ
「現代で理不尽なハラスメントに耐えてきた男」を異世界の勇者へ。
「故郷を滅ぼされ、力尽きかけていた少年・カナタ」を現代の地球へ。
二人の神の利害が一致し、前代未聞の『人材トレード』が行われた。
現代で虐げられていた男・柊トウマは、地球の神から「異世界に行けば恨みを晴らせる」という提案を受け、勇者として旅立つ。一方、異世界の現地人だった少年・カナタは、身代わりとして現代の日本へと引き取られることになった。
完全なる人物トレードのはずだったが、システム上の都合で二人の魂には『パス』が繋がってしまう。お互いの知識や常識が脳内に自動で植え付けられた状態で、カナタの現代生活が始まった。
カナタの前に現れたのは、異世界へ行ったトウマに、現代で執拗なパワハラや嫌がらせをしていた人間たち。
「……なぜ転移したばかりなのに、こいつらに見覚えがある気がするんだ?」
パスの影響で、加害者たちはカナタの姿を見た瞬間に「どこかで見たことがあるような錯覚」と底知れぬ恐怖を覚える。さらに、カナタへ向けられた彼らの悪意に対し、カナタ自身も制御できない絶対的自動防衛能力『サクリファイス(生贄)』が発動し――。
勇者をいじめていた現代のハラスメント人間たちが、自業自得の連鎖で勝手に破滅していく。
異世界の少年が、自覚なき悪意のカウンターで現代を生き抜くファンタジー、開幕!