あらすじ
かつて剣聖と呼ばれた男、ハール・スロウリング。44歳。
20年前、彼は愛した姫を救うため、剣聖としての剣技を投神ヴェルフェンに差し出した。
代わりに手に入れたのは──。
【投げた物を、狙った所に飛ばす力】
だが、剣を握れば電撃が走る呪いつきだった。
剣を振れなくなったハールは、今や冒険者ランク最底辺の粉塵《ダスト》級。
過去を隠し、酒とつまみを楽しむだけの気楽な生活を送っていた。
そんなある日、ハールは魔物に襲われていた少女勇者ブリジャンテを助ける。
剣は握れない。
だが──投げることならできる。
ハールが放った剣は、どれだけ離れた敵にも必中。
強大な魔物さえ、一撃で貫いてしまう。
「たまたま当たっただけだよ」
実力を隠したいハールだったが、勇者一行の少女たちは次第に彼の異常さに気づき始める。
剣では勝てない最底辺のおっさんが、聖剣を投げて世界を救う。
本人だけが目立つ気のない、必中無双の英雄譚!