あらすじ
学園一の美少女・星宮雫には、誰にも言えない秘密がある。
彼女には、人や出来事の少し先にある「最も可能性の高い未来」が見えていた。
小テストの結果も、限定ランチの売り切れも、誰がどこで失敗するのかも分かる。
そんな雫が、唯一未来を見ることのできない相手。
それが、同じクラスの気だるげな少年・神谷凪だった。
何をするか分からない凪を警戒し、観察を始めた雫。
ところが凪は、未来を知らない代わりに、雫が見落としてきた「今」を誰よりもよく見ていた。
困っている後輩の表情。
言葉にされなかった友人の本心。
そして、未来ばかりを見つめて疲れ果てた雫自身のことも。
凪と関わるほど、雫の未来は白紙になっていく。
けれど彼の隣だけは、未来を見続けてきた雫が初めて安心して眠れる場所だった。
やがて雫は、未来の見えない凪へ恋をする。
しかし、好きになったからこそ、彼を失う未来が見えないことが怖くなり――雫は凪を守ろうとして、彼の選択まで奪い始めてしまう。
未来が見える少女と、現在を見る少年。
これは、すべてを予測して生きてきた少女が、たった一人だけ結末の見えない少年と出会い、未来ではなく自分の気持ちで恋を選ぶまでの物語。