あらすじ

アガーテ・フロラインには、誇れるものが何もなかった。 ただひとつ、昔から好きで、少しだけ得意だったのは、子どもたちの世話をすること。 けれどそれは、親の役目か、年若い娘がするお小遣い稼ぎ……胸を張って「仕事」と呼ぶには、誰にも認められていない「お手伝い」だった。 それなら、「お手伝い」では済まないことをしてみせよう。 種族も、年齢も、性格も違う子どもたちを預かれる場所を作ればいい。 そうしてアガーテは子どもの預かり所を始める。 やってくるのは、ツノのある子、しっぽのある子、羽のある子。 食べ物も、遊び方も、眠り方も、種族によってまるで違う子どもたち。 同じ「子ども」と括るには、彼らはあまりに違いすぎる。 それでも一人一人に向き合って、考え、手を伸ばしながら、アガーテは今日も小さな庭を駆け回る。 これは、何も持たないと思っていたアガーテが、ツノとしっぽのある庭で、自分だけの仕事と居場所を育てていく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/07/22
  • 現在の作品ツノとしっぽのある庭で