あらすじ

山深い村には「産女」の伝承があった。 子を抱けぬまま死んだ女は産女となり、夜の闇から現れて赤子の命を吸う。 ゆえに村では、赤子を母の胸から一刻たりとも離してはならないという掟が守られていた。 長年、村の産婆を務めてきた入江時子は、母子の命を救ってきたはずだった。 だが、彼女が取り上げた赤子は、なぜか皆、翌朝には冷たくなっていた。 原因は分からない。ただ、静かに息が止まっている。 やがて村は時子を遠ざけ、彼女は古い産小屋に身を潜める。 そこで鏡を見た時、時子は気づく。 自分の顔が、生者のものではないことに。

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小説を読もう2026/07/23
  • 現在の作品産女