あらすじ
音大のピアノ科に通う浅田 莉緒は、スランプに陥っていた。
ある日、講師の仙波から、とあるアルバイトを紹介される。
それは、とある資産家の屋敷で、週に一度、好きな時間にピアノを弾くという内容。
演奏時間に限らず、報酬は1万円。
半信半疑で訪れた屋敷で、莉緒は憧れ続けた白いグランドピアノと出会う。
その音色に心を奪われ、夢中で鍵盤に向かった莉緒の前に現れたのは、車いすの老紳士・柏城黎一郎だった。
以来、屋敷を訪れるたび、莉緒は静かな時間の中でピアノを奏で、老人と言葉を交わす。
庭師見習い、音大生、メイド見習い──屋敷にはなぜか若い学生ばかりが集められていたが、莉緒は次第に、その不思議な屋敷そのものが、自分の居場所になっていく。
クラシックの名曲が紡ぐ、美しく幻想的な屋敷でのひととき。
これは、一人の音大生が、忘れかけていた「ピアノを弾く喜び」を取り戻していく、少し不思議で心温まる再生の物語。
※縦書き推奨。
※『幸せのかたち』をテーマに書いた短編小説です。
アンソロジー本として頒布予定でいます。
ご興味のある方は、ありす甲子園2026のアンソロジー本についての記載をご確認ください。
⇒https://kakuyomu.jp/works/2912051601248012302/episodes/2912051601294154455