あらすじ

余命宣告を受けた将棋界の生ける伝説、佐竹五三郎。史上初にして唯一の十三段位、第六十七代棋聖。 数々の偉業を成し遂げながらも、その心は満たされることなく、ただ朽ちる日を待つばかりであった。 そんな折、孫である佐竹かなりあが『かなりあのちょっぴりセクシー系旅Vlogのコメント欄で、何度もNGしていたのに執拗に祖父を老害呼ばわりしていた』一人の男を連れてくる。 その男の名は下総スコルピオン信雄。 闇将棋界最凶の異端児。外法獄盤将棋の真打であり「凶星の阿修羅」と恐れられる男であった。 運命は二人の羅刹を外法獄盤将棋へと引き合わせる。 盤上に存在するもの全てが駒。 ルール無用、常識は敗者の言い訳となる。 自軍の王を討ち取る禁断の一手『下剋上禍ツ神』から始まり、破壊された駒同士を合体させる『合金獄卒・阿鼻』。桂馬を砲台とし香車を射出する『獄門一刀鳳仙槍』。 常識外れの棋譜を紡ぐスコルピオン信雄と、 五百年続く将棋の歴史そのものたる佐竹五三郎の対局は前人未到の領域へと昇華されていく。 これは誰にも語られることのなかった伝説の一局。 定石が死に絶え、将棋の魂だけが残った。 熱き漢たちの命を賭けた対局録である。

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カクヨム2026/07/22
  • 現在の作品阿修羅の棋士 ―外法獄盤地獄変―