あらすじ

桐生清馬は死んだはずだった――中東の砂の下、手製爆弾の閃光の中で。 ――三十六歳。元陸上自衛隊特殊作戦群。記録に残らない戦場ばかりを歩いた男の、呆気ない最期だった。 目が覚めると、見渡す限りの雪原だった。十三歳の体で。 拾われた国の名はカレヴィア。魔法も超常もない、ただ寒いだけの北の小国。そこに住むのは、人間離れした美貌を持つというだけの普通の人々だった。 大陸の連中は、彼らをこう呼ぶ。エルフ、と。人ではないものという蔑みを込めて。 美しすぎる娘たちと、あり余る資源。持っているというだけの理由で、この国は二つの大国に狙われている。 魔法はない。奇跡もない。あるのは銃と、雪と、飢えた隣人の欲望だけ。 ――この国は、遠からず戦場になる。 前世で培った技術のすべてを、彼は「家族を食卓に帰す」ために使うと決めた。 拾ってくれた家族を守るための、たった一つの戦い方。それが、やがて大陸の盤面を揺らす一手になる。

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小説を読もう2026/07/23
  • 現在の作品カレヴィア戦記 ―雪原の元特戦狙撃手は、小国の戦争を変える―