あらすじ
生まれつき目も見えず、音も聞こえず、自分の意思では体すら動かせなかった少年・ネロ。
彼の体を動かしていたのは、生命ではなく――魔力だった。
妹マリーを奴隷商人から取り戻すため、幼いネロは一人で冒険者を目指す。
そこで出会った少年冒険者ブローと共に魔物を狩る日々。
しかし、倒したはずのゴブリンから魔石だけが消える。
『喰った』
頭に響く謎の剣の声。
『悪魔は魔石を喰らい、力へ変える』
人を救うたびに強くなる。
魔石を喰らうたびに、人間ではなくなっていく。
それでもネロは剣を振るう。
助けられなかった人を二度と作らないために。
救われた少女リシアは命を懸けて彼に仕え、親友ブローはその光に憧れ、やがて嫉妬していく。
救えば救うほど仲間は増え、英雄と呼ばれる。
だが、その英雄の正体は、人類最大の敵である"悪魔"だった――。
救うたび、人間から遠ざかる。
これは、世界を救うはずの悪魔の物語。