あらすじ
神話の時代、この世は一つの大きな大陸だったと言われている。
人類は協力して文明を発展させ大ヨゼフ帝国と称して、世界中を支配していた。
ところが、ある日、北方のある島に魔族が発生した。魔族は、魔法を使い、軍を編成して人類を蹂躙した。
魔族の王は、人類を駆逐し、世界を魔族のものとした。人類はなすすべなく追いやられ、絶滅の危機に
瀕した。
天上の神ロキは、人類を哀れに思い、人類に魔族を打ち倒す聖剣を与えた。長い戦いの後、人類は
失っていた領土を大きく取り戻した。
このままでは、滅ぼされてしまうと考えた魔族の王は、その強大な魔法で大陸を二つに割いた。
新しく出来た海は、魔族の領土を守った。
こうして人間の住む大陸と、魔族の暮らす大陸は分けられ、お互いに不干渉を守り
数百年が過ぎていった。
魔族の脅威が去り、平和を取り戻した人間は、しかし大陸の領土を争い、五つの国に分かれた。
人間の住む大陸はアルベニア大陸と呼ばれた。
北方には、神聖ロマニア帝国が発展している。
中央の草原はノヤンバル王国の支配地である。
南には、グエン連合国家。西に、アナ=マリア王国。
東の島には、芦原(あわら)の中(なか)つ国(くに)が、その小さい領土をめぐって国内で争いが続いていた。
大陸歴657年
神聖ロマノア帝国が平原のノヤンバル王国に侵攻した。
これをきっかけに人間世界は大きく歴史を動かすこととなる。
ノヤンバルの弓騎兵オクタイと、ロマノアのキリルは戦乱に巻き込まれていく。
~登場人物~
オクタイ・バヤルサイハン(17歳)
ノヤンバル王国
男性/ダリガンガ族長/弓騎兵
幼いころ、他族との小競り合いで家族を亡くしている。
弓の名手で800m先の小鳥を射落とせる。
アルスラン・プレブ(19歳)
ノヤンバル王国
男性/ダリガンガ族の族長の息子/重騎兵
結婚したてで、幼い息子と美人の妻がいる。
家族を愛する心優しい重騎兵。
キリル・スミルノフ(20歳)
神聖ロマノア帝国
男性/氷の魔法使い/魔術学校主席で天才と言われた。
地方貴族の長男で、幼くして父親を亡くす。
彼の少年のような笑顔と輝く金髪は、女性たちの目をくぎ付けにするが、本人は気づいていない。
ミラーナ・スミルノフ(13歳)
神聖ロマノア帝国
女性/キリル・スミルノフの妹。
猫(カーチャ)オスと共に田舎の領地に住んでいる。
身分の差を感じさせない優しい性格。兄を心配している。
セオラ・オユン(35歳)
ノヤンバル王国
女性/千人将/軽騎兵
双剣の使い手で、「双剣のオユン」と呼ばれいる。
戦場で、彼女の赤いジャケットを見かけたら兵士は、我先に逃げ出す猛将。
~各国設定~
【神聖ロマニア帝国】
魔術学院があり、軍人は全て魔法使いという魔法大国である。
国土のほとんどが氷で閉ざされた帝国は、常に不凍港を目指して南下政策を取っている。
その魔法技術は強力であり、最強と言われているアナ=マリア王国に次いで強いと目されていた。
【ノヤンバル王国】
大陸の中央には草原が広がっていた。
そこはノヤンバル王国の領土であり、実に国土の80%が草原である。
王国の民はそれぞれ一族を率いて小競り合いを繰り返し、国家の形をなしたのは、他の国に比べて最近の
ことである。
英雄ノヤンバルは一代で各部族を従えたが、小競り合いは相変わらず続いている。
遊牧民たちは、自分の部族を守り、自由に生活していた。
【グエン連合国家】
南方にいくつもある小島の連合国家。
世界の海運の中心として発展していた。貿易で得た富は莫大で、世界一裕福な国家だった。
海賊から貿易品を守るため、海軍が強固で、海での戦闘では負けなしである。
海賊には国家から公認された海賊がおり、国が他から攻撃された時に協力することを約束させられている。
【は芦原の中つ国】
東の小島にある小さな国。
他国と、貿易などの国交を全く行っておらず、その詳細は知られていない。
長い間、刀による同民族での戦乱状態が続いていると言われている。
【アナ=マリア王国】
機械文明が発達し、自動で動く兵器により自国を守っている。
また都市部には機関自動車が走り、ガラスとコンクリートで作られた建物が林立している。
現在、世界最強の戦力を保有していると評されていた。