あらすじ
迫害される森の魔女アイビーは、暗殺命令を受けて術師たちの通う学校に入学し——標的である魔術師の少年エイデンに一目惚れした。
目を合わせて約十秒。斜に構えた暗殺の心意気は、破綻した。
そのためアイビーは暗殺計画を修正して、恋心と暗殺計画の両立を目指すことにした。エイデンと接点を持つ隣席の錬金術師コンラッドと仲良くなり、エイデンのことをたくさん知ろうとする。
しかしエイデンは、最初から魔女のアイビーに優しかった。火属性と光属性の魔術師で、妖精エリオスと契約しており、剣も扱える。好きな食べ物は糖蜜パイ。素敵な人だった。
けれど暗殺任務は、精霊術師から提示された、精霊術師の下に身を寄せる魔女たちの庇護と引き換えの命令である。
いつかはエイデンを殺さなくてはならない。そう覚悟しながらも、アイビーの暗殺計画は破綻し続ける。
七年前の魔女狩りで、母以外の家族や知人たちは魔術師の総督に虐殺された。母の研究記録を奪って実用化された人工妖精は、総督の娘に虐待されていた。
それでもアイビーは、手の届く事件に少しずつ関わりながら、暗殺を引き受ける報酬として与えられた、初めての短い学校生活を生きていく。