あらすじ
物事のつながりや、壊れやすい箇所を感覚的に見抜く主人公。
けれど、その感覚をうまく言葉にできない彼女は、誰にも理解されないまま、蒸気機関が普及し始めた国・ヒウミの図書館でひっそりと働いていた。
ある日、店先のリンゴの山が崩れることを言い当てた蓮要は、異国から来た蒸気技師フラムと出会う。
蓮要のたどたどしい言葉を、フラムは初めて正確に理解した。
やがて双子の姉フレアも加わり、蓮要は二人とともに、各地の蒸気機関を保守する旅へ出る。
自分の感覚を信じてくれる人。
必要としてくれる場所。
初めて知る、誰かと旅をする幸福。
だが三人が各地で見つけていくものは、単なる機械の故障だけではなかった。
これは、世界の綻びを見つけることができても、自分の居場所を見つけられなかった一人の物語。