あらすじ
太陰暦2050年、大日本国。
この国では、全国民に降りかかる病気や事故を、選ばれた者たちへ集中させる制度――**「祓除使」**が百年にわたって続いていた。
裏社会の運び屋・秋遅被咲は、異常なほど運が悪く、依頼の成功率は五割。いつしか彼は「五分五分の配達員」と呼ばれていた。
クリスマスイブ、高額報酬につられて引き受けた荷物を公安に追われながら運ぶ被咲。しかし、ケースの中に入っていたのは物ではなく、一人の少女だった。さらに、荷物を奪還した右腕サイボーグの少女・花霞源ハルもまた、人々の厄災を一身に背負わされた祓除使だった。
百年に一度、人と神が新たな約束を交わす「厄祭」まで、残された時間はわずか。
政府が企てる非道な契約を止めるため、偽名で生きてきた二人は、それぞれの過去と後悔を載せて雪の高速道路を駆け抜ける。
これは、逃げ続けてきた者たちが、最後まで手放せなかった“幸せ”を運ぶ物語。
初期作を記録として投稿します。情報量に溺れてください。