あらすじ

遺品整理と特殊清掃を請け負う会社で働く遠野澪には、誰にも言えない癖がある。 部屋を片付けていると、見えてしまうのだ。故人が誰にも知られたくなかった、最後の嘘が。 ある孤独死の現場で、澪は押入れの奥に隠された一通の手紙を見つける。そこに書かれていたのは、遺族には決して知られたくない、ある選択の理由だった――。 暴くべきか、そっと胸にしまうべきか。 答えのない問いを抱えたまま、澪は今日も、誰かの部屋を「元通り」にしていく。 けれど彼女自身の記憶の奥にも、まだ開けられずにいる部屋がある。幼い日に見た、母の部屋の記憶。あの日、そこで本当は何があったのか、澪はまだ知らない。 これは、死者が遺した最後の言葉と、それを届けるかどうかを選び続ける、ある清掃員の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/07/22
  • 現在の作品この部屋は、嘘をつく