あらすじ
朝霧凛は、どこにでもいる女子中学生――ではない。
その中身は、かつて獣たちの頂点に君臨していた“獣王”だ。
誰にも仕えず、誰とも群れず、ただ唯一の強者として在り続けた存在。
最強の王だったはずの彼女は、なぜか今、現代日本でひとりの少女として生きている。
人間の社会は、面倒くさい。
空気を読む。友達に合わせる。波風を立てないように振る舞う。
そんな曖昧で回りくどいルールを、元獣王が理解できるはずもない。
だが朝霧凛は知らない。
その傲慢でまっすぐな言葉も、王のような振る舞いも、ときに周囲の人間を振り回し、惹きつけ、そして救ってしまうことを。
これは、元獣王の少女が、人間の中学校という小さな世界で、自分なりのやり方で生きていく物語。
最強で、ずれていて、でもどこか目が離せない少女・朝霧凛の日常が始まる。