あらすじ
■あらすじ
妖の血を受け継ぐ妖人族の末裔・高天家。
陰陽師を源流とする退魔剣士の一族・九頭竜家。
人々を襲う怪異――『穢れ』と戦う宿命を背負った二つの一族は、古来より互いを怨敵として憎み合い、幾度となく争いを繰り返してきた。
しかし令和の時代、長きに渡る因縁は意外な理由によって終わりを迎える。
九頭竜家当主の娘――九頭竜桜花が、高天家次期当主――高天オロチへ結婚を申し込んだのだ。
だが、オロチはその縁談を拒絶する。
十年前、両家の抗争によって最愛の叔母・高天小夜子を失った彼は、九頭竜家を誰よりも憎んでいたからだ。
そんなある日、桜花は穢れに襲われる一匹の子猫を救う。
その姿を目撃したオロチは、彼女が自分と同じ「猫好き」であることを知る。
「猫好きに悪い奴はいない」
その共通点をきっかけに、敵同士だった二人の距離は少しずつ変化していく。
最初は最悪だった出会い。
憎しみから始まった関係。
しかし二人はまだ知らなかった。
これは、千年続いた因縁を終わらせる物語の始まりに過ぎないことを。
そして、この後、九頭竜家分家から現れる八人の花嫁候補が、オロチの運命をさらに大きく変えていくことを。
■登場人物
1,ヒーロー 高天オロチ 16歳
妖の血を色濃く受け継ぐ高天家の跡取り。
頬に刻まれた黒蛇の刺青と、圧倒的な妖力から周囲には『魔皇子』と恐れられている。
短気で口が悪く、態度も乱暴。
しかしその本性は、非常に情に厚い優しい性格。
特に猫が大好きで、野良猫を見ると放っておけない。
本人はその趣味を隠しているつもりだが、高天家では周知の事実。
戦闘では炎の妖気を操り、八岐大蛇の力を宿した拳で敵を粉砕する。
九頭竜家を心底嫌っていたが、桜花との出会いによって少しずつ過去の因縁と向き合っていく。
2,ヒロイン 九頭竜桜花 16歳
陰陽師を源流とする九頭竜家の剣士。
幼い頃から剣術と退魔術を叩き込まれた天才。
冷静沈着で誇り高く、負けず嫌い。
初対面のオロチにも一切怯まず、堂々と言い返すほどの芯の強さを持つ。
しかし、その内面は非常に優しく、弱き者を見捨てることができない。
神魔刀と召喚術を駆使して戦う、九頭竜家最高峰の剣士。