あらすじ

ラミア文化圏の香紙工房で、乾かし場の下働きをしているナディ。 香りを読む才はない。 薬草の配合も分からない。 紙の格も、婚礼香の階も覚えられない。 けれどナディは、乾かし場の床を這う風だけは知っていた。 ある夜、工房では眠り草、目覚め葉、婚礼香に使う白い花弁が同じ乾燥場へ置かれてしまう。 本来なら香りが混じり、薬草も婚礼香も台無しになるはずだった。 だがナディは、誰にも許されていない南の下風戸を開ける。 香りを逃がすためではない。 床に溜まった湿った風だけを抜くために。 魔法は使えない。 香りを留める秘術も知らない。 特別な才があるわけでもない。 ただ、紙を反らせ、薬草を濁らせ、花弁を黒くし、叱られながら覚えた風の抜け道を知っていただけ。 これは、乾かし場の下働きが、見えない風と湿りを読んで、香紙工房の香りと紙を守る話。 本作は『第十六個体観測録』関連作品です。 本編:『第十六個体観測録』 https://ncode.syosetu.com/n6732mh/ 本作は、作者が世界観設定、キャラクター設定、勢力構造、物語の方向性を作成し、それらに基づく本文案の整理・推敲補助にAIを使用しています。AI出力をそのまま投稿するものではなく、作者が内容確認、設定整合性の確認、加筆修正、投稿判断を行っています。

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小説を読もう2026/07/22
  • 現在の作品魔法は使えません。風の抜け道を知っているだけです 【十五文化圏周縁抄 ラミア香紙工房】