あらすじ
魔術が世界から姿を消して三百年。
かつて人々の暮らしを支えた魔術は、今では学問や兵器へと形を変え、誰もが過去の遺物だと思っていた。
そんな世界で、十二歳の少女ノエルは、失った師との記憶を抱えながら静かに暮らしていた。
最愛の師が遺した最後の言葉。
――お前なら変われる。
――変えられるのは、お前だ。
しかし彼女自身は、あの日から一歩も前へ進めずにいた。
そんなある夜、かつて故郷を奪ったものと同じ魔術災害が再び発生する。
もう二度と誰かを失いたくない。
少女は忘れていた魔術を呼び覚ます。
これは、滅びたはずの魔術を受け継ぐ最後の魔術師が、失ったものと向き合い、未来を変えていく物語。