あらすじ

橿原に宮が建ってから——王の名が十二、積み重なった。 祟る神を鎮めた王がいた。土の人形で殉死を止めた王がいた。 名前だけが残り、事績のない王もいた。——それでも根は伸びた。 見えない根が、盆地の下を。 十二代目の王に——息子が生まれた。双子の片割れ。 兄を素手で殺した。——十五の夏だった。 父が恐れた。「あの子を遠くにやれ」。 西に送られた。クマソを討て、と。 女の衣を着て宴に入った。笑いながら殺した。 死にかけた敵が言った。「お前が——日本武尊(やまとたけるのみこと)だ」。 名前を敵にもらった。

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小説を読もう2026/07/22
  • 現在の作品日本武尊 ヤマトタケル