あらすじ
枝葉:BOSSの父
BOSS(一葉):009とVanguardの雇い主となる男
009:型式番号009-AR。男性型戦闘用アンドロイド。この物語の主人公その1
Vanguard:型式番号001-VX。男性型戦闘用アンドロイド。この物語の主人公その2
Gemini:球体型戦闘支援用アンドロイド。この物語の主人公その3
過去編:第一部~第五部
第一部:『起源』 プロローグ+全10章
すべての始まり。
一人の人間と、一体の人工知能。
まだ互いを理解する術を持たなかった二つの存在は、試行錯誤の中で少しずつ関係を築いていく。
合理性だけで動くはずだった機械は、やがて理解できない感情の存在に触れていく。
これは、彼らが「始まり」を迎えるまでの記録。
第二部:『流転』 プロローグ+全12章
平穏だった日々は、永遠には続かなかった。
長い年月をかけて築き上げた血統設計の技術は、やがて競馬という枠を越え、国家や企業が求める巨大な力として注目される。
「生命の可能性を導く技術」は、人を救う希望にも、争いを生む力にもなり得るものだった。
迫り来る脅威の中、BOSSと009、001-VXはこれまで隠されていた自身の過去と向き合うことになる。
兵器として生まれた存在。
共に歩む仲間として過ごした時間。
その二つの狭間で揺れる彼らは、やがて自らの意思で未来を選択する。
そして失われかけた絆は、新たな名前と共に受け継がれていく。
第三部:『渇望』 プロローグ+全10章
地下施設に残された未知の情報。
それを巡り、BOSSたちは未来から訪れた侵攻者と対峙する。
彼らが求めるものは何なのか。
なぜ「人と機械の共存」という思想を追い続けるのか。
迫る敵を前に、009たちは戦力差ではなく、相手の目的を読み解く戦いへ挑む。
合理を信じる者。
可能性を求める者。
守るべきものを抱く者。
それぞれの「渇望」が交差するとき、BOSSたちは未来へ残すべき答えを選ぶことになる。
第四部:『永劫』 プロローグ+全13章
009とVanguard、そしてGemini。
三機の間に築かれていた低帯域通信リンクは、ある事件を境に断ち切られる。
目覚めた009を待っていたのは、未知の研究施設と、Vanguardの不在だった。
自らの損傷や拘束すら顧みず、ただ一つの存在を探し続ける009。
一方、別の場所で目覚めたVanguardは、同型機を用いた実験によって、自身の存在そのものを揺さぶられる。
研究者たちが求めたものは、機械同士の完全な同期。
しかし彼らが目にしたのは、計算や規格では説明できない、互いを求める意思だった。
離れ離れにされた三機は、それぞれの場所で抗い続ける。
そして、誰よりも小さな存在だったGeminiが、自らの意思で動き始める。
再び繋がる通信。
取り戻される絆。
それは単なる救出ではない。
彼らが初めて、自分たち自身の意志で選び取る未来への一歩だった。
第五部:『黎明』 プロローグ+全14章
研究施設から脱出した009、Vanguard、Gemini。
人間と機械が共存する街へ辿り着いた彼らは、初めて「兵器」ではなく「存在」として扱われる場所に触れる。
しかし、過去の実験、迫り来る脅威、そして自分たちの中に芽生えた感情が、三機を再び戦いへ導いていく。
守るために戦う009。
隣に立つことを選ぶVanguard。
未来へ進む道を探すGemini。
その先に待つのは、互いを守るために限界を超え、機体すら失うほどの決断だった。
過去編最後のストーリー。
それは、機械たちが自らの存在理由を見つけ、初めて未来へ歩み出す物語。