あらすじ

朝日を浴びて最初に死にたいと思うのは、今の世の中において当たり前の感性を持っている証左なのかもしれない。  アラームを止めてカビのついたカーテンを開けると一日が始まってしまったという念慮が始まる。考えたところでどうなるものでもないのに、どうしてだか不安が先走ってしまって、大きな重りとなるのだ。  阿呆のように窓の前で立ち尽くしていても何がどうなるわけでもないのに、しばらく外を眺めては心臓の鼓動に揺れ、疲れてしまってベッドに腰掛ける。落ち込むばかりで何も得られない時間が過ぎていき、その内に尿意を覚え、用を足に立ってその後に身支度をする。もう何年繰り返したか知れない動きは体に染み付いてしまっているが、日に日に愚鈍となっている自分がいる。体がどんどん、動かなくなっている。

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カクヨム
カクヨム2026/07/22
  • 現在の作品朝と鼠