あらすじ

日本海の小さな島で灯台守を続ける元治は、十五年前に息子・亘を海の事故で亡くして以来、島に一人きりで暮らしていた。ある台風の夜、傷ついた一匹の犬が岩場に流れ着く。元治はその犬を助け、「波」と名付け、孤独な日々の唯一の伴侶とする。 四年後、疎遠だった娘の頼みで、亡き息子の娘・美咲が調査のため島を訪れる。父の死を元治のせいだと思い込んでいた美咲は最初よそよそしいが、波を通じて少しずつ心を開き、元治から亘の思い出を聞くうちにわだかまりが解けていく。 滞在の最終日、再び台風が接近する中、美咲が無理をして調査に出て波にさらわれかけるが、波が身を挺して救う。しかし波自身は行方不明に。二人は必死に捜索し、隣の岩棚で力尽きていた波を発見、一命を取り留める。 美咲は卒業後にこの島へ戻り、元治や波と暮らすことを決意する。かつて息子を奪った海が、今度は孫と犬との絆を運んできた——という再生と和解の物語です。

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小説を読もう2026/07/22
  • 現在の作品波の来た夜