あらすじ
「私を断罪する前にこちらの精算をお願いできますか?」
「へ、精算だと?」
「はい。これまでの労働に対する正当な対価の請求です」
書類の束をバサリと広げた物が魔法で複写され、会場にいる貴族たちの手元にも飛んでいく。
「な、なんだこれは……!」
ハガテーンが紙を受け取り、目を白黒させた。
「ご覧の通りです。殿下が生徒会室で行うはずだった公務の決裁書類、予算管理表、地方視察の報告書。全て私が代筆し、処理いたしました物ですが?」
「そ、それは……僕が忙しかったから、お前が手伝いたいと言ったんだろう!」
「手伝うの範疇を超えていますよ。過去3年間、ミリカルとのお茶会や街への視察という名のデートに行かれている間、私は平均して1日14時間、執務室で働いておりました」
淡々と事実を述べる。前世の社畜魂がタダ働きを許さないと叫ぶ。