あらすじ
小学六年生の放送委員・小鳥遊ことはは、午前0時17分、誰もいない学校から自分の名前を呼ぶ校内放送を聞く。
放送の主は、同じクラスの三枝ハル。ところが翌朝、教室からハルの机も、写真も、みんなの記憶も消えていた。
ハルの存在を覚えているのは、ことはと、転校生の瀬名レオだけ。
二人がたどり着いた「開かずの旧放送室」には、ハルが残した声と、何者かによって切り貼りされた偽の音声が保存されていた。
ハルは本当に、みんなを憎み、消えることを望んだのか。
午後4時17分、ハルの存在は完全に削除される。
残された時間の中で、ことはは、かつてハルから届いた声を自分が聞かなかったことと向き合っていく。
これは、勝手に作り替えられた声を、本当の持ち主へ返す物語。