あらすじ
高校生という多感な時に刺さったままの棘。憧れの記憶と、なくそうとした記憶。
15年前の同級生の二人は仕事を通じて再会する。
片や「ちょっと前は売れてたよね」と言われる、俳優でパーソナリティの伊織。
片や、バンドマンの透矢。
住む世界が変わり、記憶が薄れていても、透矢の瞳にはあの日と同じ熱量。胸には伊織の棘が刺さったままだった。二人は月の引力かの如く引き寄せられた。
今はラジオパーソナリティをメインに務め、穏やかな日常を送っていた瀬戸伊織の部屋に、透矢は強引に、けれど静かに侵食していく。
ステージでは圧倒的なカリスマでも、伊織に何も伝えられない透矢。優しい執着は甘い毒となり、伊織はその熱に絆される。二人の世界が「日常」だった。
記憶の扉がこじ開き、埃の舞う放課後の廊下、逆光の中にいた少年の面影と会話。
「カッコつけてたでしょ」
15年間の片思いを、一晩のライブともどかしくも動けない不器用な日常に完結させる、大人だけれど、幼い再会愛。
最後はハッピーエンド。
※⑥から登場する「和山」という人物は、別の作品「Stole the sun」の主人公です。
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本編終了後の【後日談】は『月にでも、今度』の大人向け後日談です。
本編完結後の、透矢と伊織のそれぞれの視点で描く、「それから」。
結実させた二人が、言葉にできない独占欲や「壊したいほど大切」な葛藤を、肌の熱を通じて確かめ合う、濃密かつ甘い日常の切り取り。
1話目は、透矢の驚異的な「順応」と愛に絆される伊織の視点。
2話目は、鎧を脱ぎ捨てる透矢の視点・・・・
という風に構成されています。
3話は伊織、4話は3人称。
センシティブ描写がはいってます。ご注意下さい。