あらすじ
神様なんていない。大事なものを私から平気で奪っていくし、いくら祈っても結果は変わらない。だから期待せずに現実を受け止めるしかないんだ。
「自分の人生なんだ。選ばれる側でいるな。選ぶ側でいろ」
傲慢で、冷たくて、他人にまったく興味がない。自分のことさえも。
彼とわかり合えることなんて絶対にない。
私の存在は彼にとって迷惑以外のなにものでもない。
それなのに――
「面倒じゃない、迷惑じゃない。小夜のことなら」
不意に真面目な顔で呟くから、勘違いしそうになる。
私はただのお飾り妻なのに。
彼が私と結婚した理由も別れる前提なのもわかっている。
最初からなにもかも釣り合わない。
「どうしたら俺の妻でいてくれるんだ?」
2026.7.21~