あらすじ
王の長子として生まれた燿継。
彼は次代の王として期待され、本人もそうなるものだと思っていた。
だが七歳年下の弟・燿昴が生まれてから一変する。神童の名期待と共に弟へ移っていく。
嫉妬と焦燥に蝕まれた燿継は、側近・潘貞の甘言を信じ、弟の側近である宗義を敵国へ売るという愚かな策に手を染めてしまう。
しかし待っていたのは裏切りと断罪。
毒杯を賜った牢の中で、最後に向き合った弟が語った本心は、燿継が十八年間聞こうとしなかった想いだった。
兄弟を分けたのは、才能でも、名声でも、側近でもなかった。
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本作は、ひとつの仮想王国を舞台にした短編集。その第三弾としてお届けしました。
全五編を予定しています。
群像劇としても楽しめる作品になっておりますが、各話は独立しております。
個々の主人公たちが、どこかで交差し、互いに影響を与えていきます。
主従、親と子、兄と弟といった人間関係が、時として忠義や誇りをどう揺るがすのか。
次作も是非楽しみにしていただけたら嬉しいです。