あらすじ
シンデレラはガラスの靴を忘れるし、桃太郎は桃から生まれてくる。それが当たり前な、おとぎの世界。
童話が大好きな一人の少女、シオは物語を書いていた。
王子様のキスで目覚めない白雪姫を。
「物語は創っていい。でも書き換えちゃだめだ」
そんな先生の忠告を、まだ幼いシオは理解できずにいた。
明日がやっと退院というある日の午後、突然窓から青い鳥と赤いパーカーの少年が飛びこんでくる。
「お願い。ぼくも連れてって!!」
シオは少年の手を掴む。そして少年はシオの手を引っ張り、外の世界へ連れ出した。
優しくて、ちょっと切ない。誰も知らない童話が始まる。