あらすじ
町医者・暁明の用心棒として暮らす青嵐。ある日、ふたりは道端で辻強盗に襲われる。だが、男が要求してきたのは金でも薬でもなく、ただの「薬箱」だった。
不審に思いながらもあっさりと撃退するが、なぜ価値のない箱が狙われたのか、謎は深まるばかり。
「友である暁明を守りたい。そのためにも、この奇妙な事件の真相を突き止めなければ」
時を同じくして、診療所の周りを嗅ぎまわる怪しい影や、薬籠の在処を気にする男が現れ、事態は不穏な空気を帯びていく……。
「この剣の腕は、そのためにある」—— 友を命がけで守る、情に篤き若き用心棒・青嵐と、亡き父の背中を追う、おっとりとした気高き町医者・暁明のふたりが薬籠をめぐる秘密に立ち向かう。