あらすじ
前世は宇宙物理学者。異世界に転生し、「大賢者」として名を馳せた俺は、死の間際に面倒くさくなって適当なハッタリ予言を残した。
「勇者よ、お前の中に眠る真の力が世界を救うであろう……」
しかし、これが全ての悲劇(喜劇)の始まりだった。
大賢者の魂は、なぜか同じ時代に何度も転生してしまう。しかも、転生を繰り返すたびに前世の知能はどんどん低下していく仕様つき。
魔王軍の中間管理職として目覚めた「第4の俺(知能10%)」は、水晶玉越しに衝撃の事実を知る。勇者も、僧侶も、俺じゃないか!
「過去の俺たちが死んだら、また最初からやり直しになる!」
保身と生存本能のため、魔道士は裏工作を駆使し、過去の自分たちを魔王城まで「接待」する決意を固める。しかし、玉座の間に待っていた魔王までもが――?
壮大な自作自演と極限の同族嫌悪が生み出した、前代未聞のマッチポンプ・コメディ!
【登場人物(※全員、中身は同じです)】
・第1の俺(大賢者):知能100%
すべての元凶。死ぬ直前に計算を放棄し、適当な予言を残して丸投げした。
・第2の俺(勇者):知能80%
超理系のビビリ。予言を真に受けて戦力計算をした結果、「勝率0%」を叩き出して実家に3年間引きこもる。
・第3の俺(僧侶):知能50%
苦労人。ストレスで常に自分に精神安定魔法をかけているためMPはゼロ。敵は杖で殴る(物理)。
・第4の俺(魔道士):知能10% ※本作の語り手
魔王軍の中間管理職。過去の自分たちを死なせないため、決死の「勇者接待プレイ」を裏で仕切る。
・第5の俺(魔王):知能ほぼ0%
ラスボス。知識も威厳も消え失せ、ただひたすらに疲労困憊している。「もう家に帰りたい」