あらすじ
貴方を抱くつもりはない」
旦那様は部屋に入ってきた途端にそうおっしゃいました。
この結婚はとても分かりやすい結婚なのです。
没落寸前のエヴァンス伯爵家の娘であるわたくしシャーロットと、お金はあるので爵位が欲しい商人のアーレン・ウッズ様との結婚です。
彼は爵位が欲しいのであって、嫁ぎ遅れて持参金もない二十三歳のわたくしなど邪魔でしかないでしょう。
でも、わたくしは、彼の為なら何でもするつもりです。死ねと言われれば死にましょう。ですが、伯爵家の継承権を持っているのはわたくしです。
わたくしと子供を作って、子供に継承権を渡してからわたくしを捨てた方が良いと思いますわよ?
そういうと、旦那様は呆れたように溜息を吐き、「どうぞ、俺の財産は好きに使い、貴方の自由に生きてください」とおっしゃいます。
わたくし、一目で分かりましたわ。
幼い頃に、一緒に遊んでくれていた、父の暴力から助けてくれた庭師の孫のお兄さんだと。
わたくしをあの家から助けるために、色々と手を汚してお金を貯めてくれた貴方が罪だと言うのなら、わたくしも同じ罪を被りましょう。
初恋の貴方に、絶対に抱かれてみせますわ!
でも、まずは、この栄養失調でボロボロの身体を治して、綺麗になってから貴方を誘惑してみせますからね!
というお話です。小説家になろうにもあげております。