あらすじ
「頼りにしてるよ」
その言葉の本当の意味は「全部きみがやっておいてね」というもの。
メルシナは、貧乏子爵家の生まれだった。
スクールの試験で、彼女の手に戻ってきたのは、自己採点とはかけ離れたギリギリ不合格を免れる点数の答案用紙だった。
メルシナはその立場の弱さから、成績を上位貴族──ヴァロア公爵家に買われてしまったのだ。しかも、ヴァロア公爵はメルシナの才に目をつけて、息子との結婚を命じた。
周りには玉の輿婚と羨まれるメルシナだけど、結婚生活は決して幸せなものではなかった。
夫のセドリックに仕事を押し付けられ、その成果は全て持っていかれ、愛人には嫌味を言われ、義妹には嫌われている。
ある日、友人の言葉からメルシナはこの状況がおかしいと気がついた。弾みで自分が転生者でもあると思い出したメルシナは、離縁届を置いて、家を出た。
メルシナが消えたヴァロア公爵家は大混乱。
メルシナは全てを捨て、自分のために生きることにした。メルシナの第二の人生が始まる。