あらすじ
人の負の感情から生まれる「災気」。
放置すれば妖を生み、人を蝕むその力を、人類は古くから祠によって鎮めてきた。
しかし時代は変わる。
神祀庁と呼ばれる組織は、災気を集め、管理し、人々から苦しみそのものを取り除く巨大な循環システムを築き上げた。世界はかつてない平穏を手に入れるが、その代償として、人々は「選ぶこと」を少しずつ手放していく。
そんな世界で生きる青年・リョウは、その平穏に拭いきれない違和感を抱いていた。
「災気は、本当に消すべきものなのか?」
仲間のユナ、サクヤと共に災気の謎を追う中で、リョウは知る。
怒りや悲しみ、後悔や苦しみ――それらはすべてが悪ではなく、人が人であるために必要な想いでもあることを。
管理された安定か。
揺らぎ続ける自由か。
災気を巡る戦いは、やがて世界の在り方そのものを問う戦いへと変わっていく。
これは、「すべてを消す」のではなく、「抱え方を選ぶ」ことを描く、バトルファンタジー。