あらすじ
「全員、演技だ。それを見抜くのが、俺の仕事だ。──ただ一人、あの女を除いて」
嘘を見抜く刑事・相馬迅。二年前、証拠のない“気持ち”を信じて、彼はすべてを失った。以来、裏の取れないものは一切信じない。そう決めて生きてきた男だった。
そんな彼が組織の命令で送り込まれたのは、全員が恋を演じる人気恋愛リアリティショー『トゥルー・ハート』。誰の嘘も一瞬で読む迅に、たった一人だけ、どうしても読めない女がいた。花屋の澪。惹かれていく一方で、迅は番組の裏に蠢く“本物の犯罪”の匂いを嗅ぎ取る。
疑うことしか知らない男が、裏の取れない愛を前に、最後の捜査に挑む――「信じる」という、捜査に。
痛快と、キュンと、最後の一撃。恋と事件がひとつに撚り合わさっていく物語。