あらすじ

ぼろぼろのパルはなくなってしまった右手の代わりに左手でしっかりと女の子を抱きしめていた。 瓦礫の大地の上にぺたんと座り込んでいるロボットの少女のパルはぼろぼろで、全身傷だらけで、おでこと口のところからは『赤い血』が流れていた。 パルはもう右目が見えていなかったのだけど、その左目でしっかりといつもみたいに女の子の顔を見ていた。そして、やっぱり『いつもみたいににっこりと笑っていた』。 「パル。大丈夫?」 震えている、不安そうな声で女の子が言った。 女の子もやっぱりパルと同じように(パルが守ったから、パルよりはずっと大丈夫だったけど)ぼろぼろだった。 「はい。パルは大丈夫ですよ。ずっと一緒にいます。だって『そう約束した』のですから」 パルは言う。(パルの視界はザザ、と言う音がして、映像がちょっとだけ変になった) パルはじっと空を見上げた。

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小説を読もう2026/07/21
  • 現在の作品パル。