あらすじ
ガリック(45歳)は、新人冒険者の「ポーター(荷物持ち)」として20年働いてきた男。
剣の才能も魔法の才覚もない彼は、ただ「魔物に吹っ飛ばされないための腰の落とし方」と「ポーションが割れないように荷物を詰める技術」だけを極めた。
やがて体力的な限界を感じた彼は、田舎で小さな宿屋を開き、念願の隠居生活をスタートさせる。
しかし、かつて彼が世話を焼いた「ドジな新人たち」は、今や【聖剣の勇者】【王国の大魔導師】【竜騎士】といった伝説の英雄へと成長していた。
そして彼らは気づいてしまったのだ。
ガリックの「荷物持ちの腰落とし」が、あらゆる攻撃を弾く最強防御《絶対防壁(アブソリュート・シールド)》であり、
「荷物を地面に置く動作」が、地震を起こす広範囲殲滅攻撃であることを。
「ガリックさん! 世界が危機なんです! どうかお力を!」
「いやいや、俺はただの荷物持ちだぞ!? 宿屋の仕込みが忙しいんだよ!」
伝説の英雄たちに泣きつかれ、無理やり冒険に連れ出されるおっさん。
ドラゴンのブレスをまな板で防ぎ、魔王軍の将軍を「転んだ」と思い込ませる。
これは、最強の盾を持つ自覚のないおっさんが、元・新人たちに振り回されながら世界を救う(?)勘違いファンタジー。
※おっさん無自覚チート、勘違い、ほんわか、たまにざまぁ。